日本ハムファイターズの経営

更新日:2017年2月3日
ビジネス・お金, 野球

日本ハムファイターズの成績

2016年プロ野球の日本一に輝いた日本ハムファイターズ、ここ10年間くらいで非常に良い成績を残しているように感じます。 日本ハムファイターズは、2004年に本拠地を東京から北海道に移転させ、経営方法も変更しています。その経営方法の変更が良い成績に結びついているようです。

ファイターズの成績
年数優勝回数平均順位
北海道移転後2004~2016年13年5回2.69
北海道移転前1974~2003年30年1回3.93

上記は北海道移転前後での日本ハムファイターズの成績です。北海道移転後に優勝回数・平均順位ともに向上していることがわかります。 (各年の成績はプレスポ通信No.48データ室:プロ野球順位表をご覧ください。)

北海道移転前後でどのように経営方法が変わっているのか見ていきましょう。

スポーツビジネスの導入

北海道移転前の日本ハムファイターズは赤字続きで利益意識・コスト意識がほとんどなかったようです。 親会社の日本ハムファイターズから割り当てられた予算を使い切る広告部門としか認識されていなかったようです。

ファイターズの利益
当期利益資産負債純資産
2015年381百万円7194百万円2170百万円5024百万円
2014年188百万円6435百万円1791百万円4643百万円

上記は直近の日本ハムファイターズの利益です。利益管理・コスト管理を徹底することにより、 つまりスポーツをビジネスとして捉えるスポーツビジネスの概念を導入することによって黒字の球団へと生まれ変わっています。

ファンサービスの徹底・売上価格の適正化

スポーツビジネスを導入による具体的な施策は、ファンサービスの徹底・売上価格の適正化です。

例えば、プレミアムチケットを導入しました。プレミアムチケットはバックネット裏の席や通常席よりも広い席を用意して、高価格で販売しています。 以前は多く配布していた無料チケットの配布数を制限するようにもしています。

また、ファンサービスの徹底によって監督人事の決定方法も変わっています。栗山英樹監督は、5年間で2回のリーグ優勝というとても良い成績を残していますが、 栗山英樹監督は日本ハムファイターズ出身(ヤクルト出身)の選手ではないですし、選手時代の成績も芳しくありません。 それにも関わらず栗山英樹監督を選んだ理由は、徹底したファンサービスを行ってくれる・経営とスポーツの両者を理解してくれるためのようです。

ITの活用

日本ハムファイターズの北海道移転後にはITを強く活用するようになっています。

ファンクラブの運用やチケット販売システムを自社で開発しました。

また、選手の評価にもITを活用しています。日本ハムファイターズでは球界に先駆けてベースボールオペレーションシステム(選手の評価を数値化してIT管理する)を導入しました。

田中賢介選手はベースボールオペレーションシステムの活用によって発掘された選手だそうです。 また、2011年には、菅野智之選手の強行ドラフト指名がありましたが、これもベースボールオペレーションシステムの判断に基づいているそうです。 結果的に菅野選手は1年間入団を延期されてしまいましたが、現在の読売ジャイアンツでの活躍を見る限り、ベースボールオペレーションシステムの選手としての評価は正しかったと考えられます。

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